ThinkPad X395を買った

一応最新モデルです。

Windowsが起きてこない?

X395やT495、T495sにおいてUEFI/BIOSのファームウェアアップデートやHyper-Vの有効化後にWindowsが起動しなくなる現象が発生しているようです。解決方法など、くわしくはこちら

後継モデル発売中です

後継モデルの X13 Gen1 (AMD) が販売開始、X395 はすでに終売になったようです。(7/4時点)
X13 (AMD)はX395の良さをそのままに、Zen2世代のCPUや32GBメモリ対応、Wi-Fi 6 への対応などの地味だけど強力なマイナーチェンジが盛り込まれたもの。くわしく

ThinkPad を買った、春ぶりに……

春ごろにジャンクのX240を買ったばっかで、しばらくPCを買うつもりはなかったのですが、秋のOSC東京で東京にいった時に気付けば ThinkPad の注文が完了しちゃっていました。

だんだん目立ってきたAMDモデル

今回買ったThinkPadはXシリーズでは最新、6月頭に販売開始された X395 です。

3月に発売されているX390と同じフレームの兄弟機種であり、X390がIntel CPU (第8世代Core i)を搭載しているのに対してX395はAMD CPU(Ryzen PRO 3000シリーズAPU)を搭載しているもの。丁度1年前に組んだRyzenマシンと同じZen+のAPUです。

Ryzen PRO 2000シリーズAPUを積んだA285(X280の兄弟)の後継に当たる機種で、フットプリントがほぼ変わらずに画面が12.5=>13.3インチへと一回り大きくなった点などはX390と共通の変化。

お馴染みインテルステッカーのかわりに筐体左下に貼付られているRyzen PROステッカー

メジャーなIntelモデルに対して少しマイナーなRyzenラップトップであることもあってググっても(とくにLinuxまわりとか)X395の日本語情報はあまりみつからないものの、mikutter開発者が使ってたりしていたので少し気になっていました。

そういや今年はThinkPad以外にもIdeaPad, HPのENVY, MSのSurfaceなどとRyzenモデルのラップトップが色々とでてきたり、その所有者もみかけるようになった気がします……

安かったので……

そんなAMDモデルのThinkPad、そもそもインテルモデルよりは少し安めの価格設定になっているのですが、どうやら大幅なセール対象となっているらしくレノボの公式通販レノボのメルマガでは構成によっては50%を越える大幅な割引が継続的に設定されています。機種構成によっては60%を越えるときも……

ThinkPad X395

といってもオンラインショップのクーポンは大抵私の欲しい構成だと割引率はあまり高くなかったり、あるいはそもそもクーポン対象外だったりします。

ここで出てくるのが各地のビックカメラやヨドバシカメラにあるCTOコーナーことレノボカスタムショップ 。都内某店舗で試しに見積ってもらっていたらそれまでに(あるいは購入以降でも)オンラインショップやメルマガで設定されていたのを確認した割引率よりさらに高い割引率が提示されたため迷いながらも気絶してしまいました。買うならはやい方が得。

ということで、後述の構成で11万せずに買うことができました。 Ryzen ラップトップとしては安くはないかもしれないけどXシリーズの ThinkPad としては十分安いかんじ。

なお、各店舗のポイント付与はされないけど使用はできるので損をしない貯まったポイントの放出先にもできます。当然その場で決済が必要になるので使える決済方法とかはかわってきますが……(そういやカスタムショップ分ってショッピングローンとか使えるのかとか気になる。ビックカメラだとバーコード決済も使えたりするのでメリットに……)

ちなみに後日同等の見積りを何度かおこなったところ、多少の変化はありつつも大概はほぼほぼ見積りがでてきました。ストレージがセールしてる期間だったのとわりとギリギリ年内に届く時期だったのでタイミングとしてはよかったかな。

あと、店でちらっと耳にした話ではだいたいのThinkPadはオンラインで買うよりも量販店カスタムショップで買ったほうが安くできるとかさらに奥の手があるだとか……
X395についてはベースモデルによって割引率への影響はありませんでしたが、機種によってはベースモデルの異なる構成では割引率が異なることがあるそう。当然米沢モデルがあったりする場合は納期もかわってきたりするので事前にオンラインショップで可能な構成を見比べてベースの異るパターンを用意しておいたら安いのがみつけられたりすることも。あとは販売員と要相談……?

爆熱モデル……?

気になってたこととして、RyzenモデルのラップトップはIntel CPUマシンに対してコスパこそはいいものの消費電力が比較的大きく、熱くなったり電池もちが優れなかったりするようです。どちらもTDPは共通15W(configable CPUだけど)でバッテリーも共通なんだけどまあRyzenだし……。

実際使ってみると確かに熱いんだけどそこまで気にならないレベル。普通にX240よりファン、電池ともにいまのところ気にはなっていません。 (といっても電源つないだまま使ってることが多かったり、X240のバッテリーがそこそこヘタってきているのはあるので比較にはなんとも)

Windowsだと電源管理のスライダーでパフォーマンス調整したり、通知アイコン1クリックでインテリジェントクーリングの静穏モードを有効化できたりするのもあります。重い作業をしている場合はわからないが、軽いブラウジング程度であれば7時間以上はバッテリーは持ちそうな雰囲気。(ただし自分はChromeのタブを100以上開いてしまうような人間なのでこのケースとは少しはなれてしまう)

もっとも、納品されてから既に半分以上の期間をほとんどLinuxで使っているので実のところWindows事情についてあまりかけない……

めも

ただし、Linuxのスリープ問題で鞄の中であつくなってバッテリーもがっぽりもってかれたりはした。

買ったもの

スペック/構成

今回のX395のCTOベースは「ThinkPad X395:パフォーマンス(Pro OS選択可能)」。どうせLinuxメインで使うかもしれないけどProは必要だったので。(機種によってはProが必要なだけで一気に高くなる)

カスタムを含む主な構成は以下のとおり。
(FRU要確認)

CPU (APU)AMD Ryzen 5 PRO 3500U (2.1GHz, 4MB)
GPURadeon Vega Mobile Gfx (APU統合 Vega8)
RAM16GB PC4-21300 DDR4 (オンボード)
OSWindows 10 Pro 64bit – 日本語版 (1903 が初期インストール)
SSD512GB ソリッドステートドライブ (M.2 2280, NVMe) OPAL対応
SAMSUNG MZVLB512HBJQ-000L7
ディスプレイ13.3型FHD液晶 (1920×1080 IPS 300nit) 光沢なし
02HL703 / 02HL705
Officeなし (O365があるので)
キーボード英語キーボード(バックライト付)
01YP040 (X280/A285と共通)
指紋センサーあり (Synaptics 06cb:00bd)
内蔵カメラIR & 720p HDカメラ(マイクロフォン付)
スマートカードRWなし
バッテリー6セル リチウムイオンポリマー内蔵バッテリー (48Wh)
02DL017/02DL019
電源アダプター45W ACアダプター – ブラック (USB Type-C)
WLANインテル Wireless-AC 9260 (2×2) + Bluetooth
WWANFibocom L850-GL LTE CAT9
その他付属RJ45アダプタ

APUに乗っているVegaがそこそこVRAMを確保するのもあってかそもそもRAMは8GBと16GBしか設定がない。(8GBだと1GB、16GBだと2GBがデフォルトでVRAMに割り当てられている模様、というかX390も4GBモデルなんていう誰得構成は現状設定がない上むしろ32GBまであるので裏山?)

なお、Lenovoの割引の仕様的に、スペックは盛れば盛るほどお得になります。逆に言えば店頭におかれてるカスタマイズシートであとちょっと削りたいからといって4000円安くなる構成にしてもそこまでかわらない。盛れるだけ盛るべき。

などと言ってるからこうなります。

まあRAMはオンボードになっちゃって後から増やしようがないしWWANも色々面倒らしい(そもそもSIMトレイが……)。ジャンク弄るわけでもないので最初から最高の構成にしておくに限ります。

ストレージとか後からいくらでも変えられるし大容量のSSDも入手しやすいので交換する話もちらほらみかけますがセールの存在もあり、また割引がそこそこ強いため普通に盛ったほうがコスパも良し。(当初からWinとLinuxのデュアルブートを前提としていたので512GBは最低ラインでもありました。まあSDカードからLinuxブートするのも手ではあるかもしれないけど……)

買う前からある程度わかっていた問題点としてWWAN、指紋リーダー、そしてGPUにはLinuxで使うには現状まだ少し問題がありました。これも後述。

CTOで選択可能な構成はパーツの在庫状況などにより変化することがあります。とくに、CPU、RAM、OSのエディションはいずれも同ボードに直接紐付いているので特定の組み合わせが選択できないことがあります。これは同サイズにおいては最近のAMDモデル、Intelモデルにかかわらず共通。今すぐ確認!

注文〜納品

11/25の閉店時間ごろに注文、カスタムショップはそこから振込扱いになるのでその翌日か翌々日の生産キュー入りでしょうか。とっくに年末商戦が始まっている時期であり、パーツ在庫の調達次第で納期が変化するといわれるアレです。購入前のオンラインショップの表示では「最短 2-3 週間程度(ご決済日起算)で出荷予定
」になっていた気がしますが、画面によっては3~4週間などにもなっていた気が。IntelモデルのX390やX1 Carbonはもっと長い表示でした。

5日たった11/30に注文詳細を確認した際の納品予定は1/9。年内出荷が間に合わないパターンで出荷まで1ヶ月を越えていました。そこから空輸なのでさらにかかる……

といっても、あくまでもこれは初期の最悪の納期表示であり、12/5には2週間前倒し、年内納品の表示に。

この頃、年末の予定が定まっていなかったためすぐ受け取れないかもしれないな……と焦ってたものの無駄な心配。

12/11にはさらに1週間予定が前倒されてい……

翌12/12には出荷。合せて納品予定日も1日前に倒れた12/18となりました。

その後は順調に進んだようで12/17にヤマト運輸に引き渡し、予定通り12/18 に家に到着しました。途中でメンバーズから午前中指定が可能っぽかったので指定。なかなか配達店舗通過が出なかったので心配だったもののなんとか午前中に届きました。お疲れ様。(たまたま午前中は粘れる日でよかった)

日通NECロジの簡易追跡画面

あれ、化粧箱のThinkロゴ……

もしやThinkロゴの飛び散ってる楽しそうな例の化粧箱でとどくかも……などと淡い期待を抱いていたものの、実際に届いたのは見慣れたThinkロゴの箱でした。これはこれで安心する……?

その日は午後にそのまま外で使うためにWindowsをセットアップ。

なんやかんやでOEMインストールされているWindowsの初回セットアップってなかなかやることがないのでワクワクがあり……

初回セットアップからLTEが使える……まあ使えるSIMが手元に今のところ余ってないのでしばらくは……
オフラインアカウントはちゃんと設定できる。なんかセキュリティ質問もとめられるやつだけど……
Windows Helloもここで設定。とりあえずせっかくつけたIRカメラをつかった顔認証を……

Windows Helloの顔認証は噂にはきいてたけど速い、ただThinkShutter閉じてる運用なので実は使い勝手が微妙……指紋認証は指をおくだけでサクっと認識してくれていいかんじかも。X240のスライドよりストレスがかなり軽減される……

Linux 編

たまたま手元にあったUbuntu18.04のLive USBを刺し起動してみたところ一応問題なく起動。とはいえ輝度調整とかが死んでいたりはしたので特にそこから先はUbuntuの動作は確認していない。まあLiveだしそんなもんか。

なお、今回のX395は出荷時最新BIOSの1.13がインストールされていたたため問題なかったが、古いファームではAMDGPUあたりの問題があったり起動できなかったりするとかしないとからしいのでファームは最新にしておくとよさそう。

いつも通り Arch Linux をインストール

もともとインストールするつもりだったArchについては、いくつか手間どったことはあり何度もLiveとインストールしたものとをいったりきたりした(日本語APの設定ができなくなったり、何もみずに設定をすすめていたらlinux-firmwareを追加しわすれてたり……)ものの、インストールは普段通りあっさり完了した。

デスクトップ環境として今回はKDEをセットアップした。これについては特に特筆すべきことはなかろう。

しかし、先にもかいたようにいくつか問題はありそうだった。

(このエントリかいてる途中に気付いたが、ArchWikiにLenovo ThinkPad T495sの頁が生えていた。わりと共通しているので参考になるだろう)

バックライト

とくに何もしなくても調整可能だった。/sys/class/backlight/amdgpu_bl0/brightness で生の値が触れる。0-255。

カーネルオプションにacpi_backlight=vendorを指定してはいけない/sys/class/backlight/thinkpad_screen/brightnessを参照してしまうが、こちらでは操作できない。

また、xbacklightではNo outputs have backlight propertyといわれてしまう。よくわからん。

サスペンド

サスペンド(スリープ)の問題には悩まされた。というよりは現在進行形で悩んでいるところではある。

Black screen on lid open / Laptop Issues / Arch Linux Forums

ざっくりというと一度スリープに入るまでは問題ないものの、スリープから復帰するとバックライトがつくものの一切の操作ができなくなる。カーネルのバージョンなどによっておこるもの起こらないものがあるらしいが、とりあえず手元のX395で5.4.5, 5.4.6のバニラカーネルでは特段の指定をしない場合に100%でこの問題が発生してた。(DM,DEを使用していなければまた違う?)

5.4.6で改善は入っているようだが、なおっていないあたり様子見が必要な気がする。カーネルオプションやGPUオプションの指定で回避できることがあってもそれは根本ではないかな……

一応、パッチカーネル、 linux-amd で多少の改善ができることを確認した。具体的には1度目のスリープ復帰では問題が発生するが、再度スリープに入れれば2度目以降は復帰できる。

一応バニラカーネルよりはかなり頻度は減るもののこっちでも同様にサスペンドから正常に復帰できなくなり、再サスペンドに入らないことも多々ある。むしろそのログが取れなくなっているようでその面ではむしろ悪化か?

(自家ビルドするもよし、コメントにあるメンテナのリポを追加するもよし。まあカーネルのビルドをラップトップで走らせたらとてつもない時間が……)

なお、前世代のAPUを積むA285でも同様の問題が発生している。

まあ今後の上流の改善に期待。

そういやそこそこGPU使う操作してたらクラッシュしちゃうこともあったのでVegaのAMDGPUまわりまだまだ不安定なのかもしれん……

一応解決?→だめそう?

よくわからないけど件のフォーラムの投稿を再確認したところno_console_suspend をカーネルパラメータに追加するだけで以降問題なくサスペンドが利用できるようになったようにみえる。サスペンド時にシリアルコンソールを停止するのを無効化するオプションなのだが……。
→ 一応若干の改善はしているような気がするものの長時間起動しているとスリープ復帰しなくなる問題はあいかわらず発生している。どうして……

指紋センサー

この世代のThinkPad (7世代のX1 CarbonやX390などを含む) では前世代モデルとは異なるSynapticsの指紋センサー(06cb:00bd)が採用されているらしい。

ベンダによるfwのリリースもあり、fprintはつい先月このデバイスに対応するバージョン 1.90.0 がリリースされている(libfprint#181)が、ベータ扱いのためArchの公式パッケージは更新されていない。仕方無いのでaurからインストールする。

また、デバイスのファームウェアをfwupdmgrでlvfs-testingから更新する必要がある。

https://gist.github.com/hinaloe/523d2e52f78514e63cbdad0e38727816

以降はfprintに指紋センサーが認識されるはずなので、通常通り使用できる。

fprint – ArchWiki

WWAN

L850-GLが使用しているIntel XMM7360はLinux向けにPCIeドライバが提供されてないとやらでUSBモードに切り替えてやる必要がある。

追記
どうやらAMDモデルのThinkPad(A285やT495などでも同様の報告あり)ではPCIeからデタッチするとそもそも検出されなくなる。
Not working on ThinkPad A285 · Issue #14 · xmm7360/xmm7360-usb-modeswitch
一方でPCIのドライバをリバースエンジニアリングする試みが進行してるっぽいのでそっちに期待……?
https://github.com/xmm7360/reversing

ちょうど書いてから1週間もたたずして謎のリポジトリが生えてきていた。タイミングをみて試してみたい……
xmm7360/xmm7360-pci: PCI driver for Fibocom L850-GL modem based on Intel XMM7360 modem

試してみた。まだまだ問題はあるけどちゃんと動く:

まだ試せてないんだけど以下のスレッドやリポジトリが参考になりそう。

Solved: WWAN Fibocom L850-GL and Linux support – Lenovo Community

juhovh/xmm7360_usb: Kernel module for Fibocom L850-GL / Intel XMM7360 LTE modem

xmm7360/xmm7360-usb-modeswitch: Tools for the Fibocom L850-GL / Intel XMM7360 LTE modem

一応日本語エントリもあった

BIOS アップデート

BIOSのアップデートデータはLVFS に公式でファームがアップロードされているため、fwupdからアップデートが行える。CLIから行う場合は指紋センサー同様に(testingの有効化は不要だが)

で、指示に従い System Firmware のアップデートを実行する。当然ながらBIOSアップデートなので再起動などが必要であるが、指示に従って進めていけば Windows で実行する場合と変わらず特別な操作は必要ない。

なお、バージョン表記がLENOVO公式やBIOSなどの各画面の表示では16進数の各位をそのまま10進数で扱う形式(0x00010014=>0.1.14)となっているがLVFSでは2byte-2byte-4byteで純粋にtripletしている(0x00010014=>0.1.20)ためバージョン表記が異なる辺り要注意。


だいたいの情報には Arch Wiki から到達できたりするので相変わらず Arch Wiki 様々。(L850-GLの件はX1 Carbon (Gen6)のページの右上にひっそりとかいてる)

その他ハード面の感想

めんどくさいし特筆するまでもないから飛ばそうかとおもったけど一応かいておきます。

キーボード

USキーバックライト付きを選択しましたが、安心のThinkPadのキーボードといった感じ。X280の世代からキーボードが新しくなっているのでX240とは少し感覚が違うもの(バックライト有無のせいかもしれない)のMacのペチペチキーボードとは違ってしっかりと押し込める。JISキーだと右の記号まわりが少し狭くなっているので地味にその差はおおきい?

PrtScrが右下にあるのってどうなのって聞かれることがあるんですが、PrtScrよく押す自分的には結構便利。X230くらいで7段じゃなくなったころからこれなんだっけ……

LCD

サイズは MacBook Pro と同等ながらも少しベゼルの多い前までの ThinkPad のモニターは各所でもいわれていたが少し気になってた。同等の13.3インチになったのでかなり満足。買う理由。ついでにWQHDモデルがあればもっと嬉しいけどFHDで十分といえば十分か。画面が一回り大型化したと言っても筐体サイズもそこまでかわらず、なおかつ程良いベゼル幅。最近多い狭額ベゼルは苦手なんや……スマホもPCも。単体のモニターなら別かも。

X240はFHDのIPSに変えようとずっと思ってたもののこれを買った結果それをやめてしまった……。HD-TNとFHD-IPS違いすぎる……

ここ最近レノボがPRに力を入れ出したPrivacy Guardつき液晶も選べたし少し気にはなったけどまだまだ情報が少なくパス。最近でてきてる情報でまた気にはなってるけどどうせまだLinuxで使えないやつでしょ?……いやカーネル5.4に入ってるやん!?

タッチパッド

X240のタッチパッドが悪評高かったものの、個人的にはそこまで気にはなっておらず、むしろ物理ボタンでタッチ領域が減ること、クリックパッドとしてクリック可能な領域が減ることがむしろ気になってた。実際のところはそこまで気にならないみたい。それはそうと画面は横長なんだからタッチパッドも横長のほうが適しているかもしれない。その差はよし。

下がX240。幅は広くなっている

電源

バッテリーのもちについては先にかいたように満足とは言いがたいかもしれないが、PDでの充電になっているモデルなので付属ACアダプターは45Wに抑えつつMacの60W ACアダプタで充電とかもできるし、モバイルバッテリーからの充電もできる。当然スマホへPD充電も……。まあ45Wも65WもどちらのACアダプタも重さも値段もほとんど変わらないので抑える必要はないんですけど……。

IRカメラ/ThinkShutter

Realtekの統合IRカメラ。

いまのところほとんどWindows Hello/Howdyの顔認識にしか使ってないし普段シャッター閉じているので何とも。まあThinkShutterが標準、IRカメラと併用できるようになったのは嬉しいしシャッターが露出しなくなったのもいいんですが、センサー?ランプ?左のが気になる……。あと最初は開いてるのかとじてるのかわからなく……開けりゃわかるか。

アレイマイク

カメラと1枚のボードで構成されてるRealtekの統合マイク。

アプリから指向性の調整できるらしい。マイクは軽く試したくらいだけど通話にはよさそう?

ビームフォーミングが有能で、設定で有効化すれば背後で音楽を再生していてもほとんど拾わず(抑制され)、スピーカー (Nest mini) で音楽をかけながら通話していてもほとんど相手には聞こえない優れもの。当然、本体のスピーカーで通話していてもほとんどハウリングも発生しない。一方で逆に集音性を上げる設定も可能なのでシーンに応じて選択できる。(当然ながらこれらは排他)

また、同様に打鍵音抑制の機能もある。こちらも打鍵音はかなり抑制される。ただし、クリックパッドのクリック音は響きそう。

(これらはマイク入力のモニタで確認している)

Realtek のオーディオコントロールパネルから設定できる

(レノボはビデオ会議用途にマイク、スピーカー、カメラであわせて力入れてたはずだけどどうなんだろう……)

SSD

スペックシートにかいたようにサムスンのNVMe SSDです。

WindowsセットアップしてそのままBitLocker有効化してからベンチ走らせたんですが、OPAL自己暗号化なので安心安定の数値。

そういやうちで使ってるSSD、X240といいX395といいデスクトップといいサムスンばっかだな……WDやIntelのSSDが載ってくることもあるっていうので少し期待してたんですが。

WLAN

A285では蟹……ことRealtekのWLANカードが載っていたところがX395ではIntelの9260ACがデフォで載っています。わざわざ交換する必要がないの嬉しい()。

そういや最近のインテルマザーはWLANカードの機能の一部プロセッサ側でもつようになったりし、交換できなくなったりしていますがAMDモデルは現状縁の無い話……(交換できるほうがいいんだけど。)

WWAN

試したら書く。

タダで無限に使えるSIMが欲しい。怪しい回線の12月キャンペーンも終っちゃったしな……

GPU

AMDモデルの目玉であるはずなのに活かせてないVega。なにか活用法はあるだろうか……トラック?

載ってるRAM自体は19200らしいけどRyzen mobileがメモリ上限2400MHzなのでその影響はモロに受けそうなのが心配。

そういや一応カスタムオーダーメイド3D2のベンチはとってみてた。なんか最後のほうでレンダリングが死ぬ……?

リズムゲームはデスクトップでやるよりもスコアでたんだけどなんで……

HDMI

日本語のスペックシートとかには見当らないが英語版(US)のスペックシートにあるようにHDMI2.0に対応してる。おそらく4k@60Hzに対応。(試そうとしたが4kTVにHDMI1.4のケーブルの状況でうまく動かなかった。仕方ない……)
なお、BIOSの設定画面からHDMI1.4とHDMI2.0を切り替えられる。デフォルトは2.0。
X390の内蔵ポートは1.4にしか対応していないみたいなので僅かながらアドバンテージか?

5Kサポート

USB3.2 Gen 2 による接続で、対応のUSB-Cモニターにおいて5K解像度 (5120×2880 @60Hz) による映像出力に対応しています!! なお、Intel モデルはUSB 3.2 Gen 1、Thunderbolt 3 いずれも 4096×2160@60Hz まで。まあAMDモデルはTB対応していませんが……

残念ながらそんなモニターもっていないので試すことはできないのですが……
(参照:ユーザーガイド)

筐体

X240と比べると薄さ、軽さ共に下っているけどThinkPadの堅牢性はあるので安心?雑な持ち運び方しちゃうので重要。X390と違いカーボン天板の選択肢がないんですけど……ね。

サイズの微増?誤差の範囲です。

半年つかって……

これはX395に限った話ではないはずなんですが、(私はそもそもPCの使い方があらいのですが、) X240 とくらべて筐体、とくにパームレストカバーの傷が目立ちやすい。素材構造がかわっていたりするので当然なものの、線上に筋がはいったり角がはげて白い部分が露出したり……。まあだからといって使用に支障は全くないわけで。

まとめ

地雷ポイントはなくもないけどX395が安くていいぞ、という話でした。かって、そして、それにArchを入れましょう。

無駄にたらたら長くかいてごめんなさい。

(もうすこしつづきます)

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多少の出費よりも安定性(無難さ)を優先するならX13 のIntelモデルもおすすめ。軽量カーボン天板も。

型落ち、X390なら短納期の米沢生産モデルが注文できます。ただし在庫限り、注文可能な構成が制限されます。

4K液晶選択可、サイズもほとんどかわらず軽量、大画面のX1 Carbonも捨てがたい……

2019年モデルの第7世代であれば短納期米沢生産モデルも選択可能。

ところで……

今回買ったX395のAPUが3500U、今までつかっていたX240のCPUが4300Uじゃないですか、なんか一世代下ってかわりに上位モデルになったみたいな数字じゃないですか?末尾Uも一緒だし、なんちゃって。まあ実際は5年半以上新しいモデルでcore i5とRyzen5なんですが……。


後継機種はX13

X395を買って2ヶ月、2月には後継機種となるX13シリーズが発表されました。後継AMDモデルはZen2 APUであるRyzen 4000シリーズとなる注目株ですが、X395でXシリーズに統合されたAMDモデルはX13ではIntelと同じ「X13」を名乗ることになるんですね。胸アツ。(まあ尤もIdeaPadなどの別シリーズではCPUベンダは疎かサイズまで同名で存在しますが……) また、型名に世代が入らなくなったので今後どのような世代ラインナップになるかも期待……?(X1 Carbonみたいに世代制になるって説がそれっぽい……??)

まだまだ実物の発売されない限り詳細はわからないものの、発表をみるとよりIntelモデルとの共通度が増すように感じます。Modern StandbyのようなAMDモデルにはつかなかった機能もつくだとか……(まあやつはLinuxでは少し厄介な存在だったが……)

(追記) 情報がでてきたのでちょっとだけかいた:ThinkPad X13 (AMD/Intel) の情報がみえてきた?

X13のIntel版は5/29発売、AMD版は6/5発売です!ついにZen2やぞ!

今回買った製品:

ThinkPad X395

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