NURO光のONU一体型ルーターを NSD-G1000T に交換したらインターネットが使い物にならなくなった件についてまとめる。
なお、この件は最近になって数件観測できているがあまりにも報告例が少ない気がしている。
今北産業
- NURO光の個人契約は原則MAP-Eによる提供になったらしい
- NSD-G1000TのMAP-Eまわりのファームに問題があり、ポート枯渇が発生してインターネットがこわれる
- 別件でIPv6がつながらなくなることもある
もくじ
プロローグ
我が家ではNURO光(G2V)を契約している。NUROの回線品質についてはながらく散々言われているものの、うちでは状況はかなり改善してきており混雑時間帯であってもそこそこの安定した速度が出ていたため不満はあまりない状況であった。
(なおことわりとしてNUROの契約者は私自身ではないため、手続きや問い合わせを行っているのも私ではないことを最初に記しておく)
また、先日オリオスペックで放流されていた10G NICを入手していたため、ようやく重い腰を上げて宅内に10G環境(SFP+)を用意することになった。
スマートライフプランに変更した
2024年3月頭、NUROのオプションサービスであるNUROスマートライフを契約した。NUROスマートライフとはスマートホーム機能を提供するオプション……ではなく、SONY製を謳うルーター1、NSD-G1000T を追加料金500円/月+5500円/初期手数料でレンタルできるプラン(オプション)である。
NUROの2G契約において通常レンタルできるルーターはLANポートが1000BASE-T(1Gbps)しかなく、GPON上流の約2.5Gbpsを全然活かせないことが知られているが、NSD-G1000T は 2.5GBASE-T のポートを備え、この下り2GB越えを有効に活用できる唯一のルーターなのである。
宅内NWを10Gにするのにインターネットに1Gbps未満でしか出られないのは意味が分からない(要出典)というわけで、このスマートライフ(NSD-G1000T)に切り替えることにした。
column: 別の選択肢
どうせ宅内を10G化するのであれば、2GのNUROに拘る必要はなくフレッツ光クロスやau光などの10G回線の契約も視野にあった。が、都合のいい変更先もなくひとまずはそのままNUROを使い続けている面がある。
確かに早くなった、でも問題が…
NSD-G1000T に交換したところ、従来はどう頑張っても物理的に不可能だった下り2Gbps越えが確認できた。夜間時間帯でも安定して下り2Gbps前後が出ているので速度面においては大満足である。尤も、普段は下り2Gbpsの恩恵を受ける機会はあまりなく勿体ないのだが、ゲームのDLなどの大容量かつCDNが有効に機能するDLにおいては大いにこの恩恵を受けることができ、とても助かっている。
しかし、よいことばかりではない。大問題が待ち構えていた。
IPv4が MAP-E を用いたアドレス共有になった
それまでNUROでは各回線には半固定のIPv4アドレスが振られており、いわゆるポート開放も可能となっていた。うちでも宅外アクセス用途として一部を使用していた。
しかし、5ch等でも報告がある通り昨年末ごろから順次MAP-Eへの切替が行われているらしい。以下のブログにいろいろ情報がまとまっている。
今回の契約時点ではNSD-G1000TでMAP-Eになった事例の報告は少ないようであったが、しっかりと対象となりMAP-Eを使用する回線になってしまった。NUROのMAP-Eでは、任意ポートの解放が行えないことがすでに話題になっていたが、NSD-G1000Tも例外なくポート開放が行えない。何も同意を取らずに勝手に変えるのはやめていただきたいんだが…
そもそも、MAP-Eとは、という話をしておくとざっくり言えば「1つのiPv4アドレスを複数加入者で共有するため、ルールに従ってポート枠を区切って、割り当てられたポートを使用する」トンネリング方式である。以前OCNのMAP-Eで悪戦苦闘したのが久しい。
日本のISPでは近年、MAP-EやDS-LiteといったCGNを採用する事例が増加していると思われる。
MAP-EはCPE(加入者端末)側、要は各家庭のルーターで割り当てポートにNAPTを行う。DS-Liteは収容装置、つまりは局舎側でポート変換をおこなうわけだ(ガバガバ説明)。IIJの人の説明が詳しい
OCNでは16*63の1008ポートが使用できたと記していたが、NUROはv6プラス同様の16*15=240ポートが割り当てられている。ケチい。が、まあこれだけあれば通常は足りるはずではある。
しかし、問題はそんな単純な問題ではなかった……
ポートが足りない……!?
ルーターを交換して以来、正常に表示できないページやアプリが大量に発生するようになった。影響範囲はとても大きく、証券会社でも発生して株取引ができなくなる、なんてことも起こるような大問題である。
わかりやすいところで、あいち航空ミュージアムのHPが途中からずっとローディングインジケーターがぐるぐるしたまま読み込まれない、あるいはタイムアウトが発生するようになる2。
しばらく原因がわからずファイアウォール等の設定を疑っていたが、すぐにあることを思い出す。
ポートが枯渇したときにこういう挙動になる
でも240もポート割り当てられてるのにそんな死亡フラグみたいな…あれ?そういやどっかで似たような挙動見たような…
たまたま私のホストしているipaddr.gaでは、アクセス元のポートを表示するようにしている。通常、たいていは5桁のポートが使用される確率が高いはずである。IPv6でアクセスしたときはNAPTが行われないので50000台のポートがよく見える。MAP-Eでも割り当てブロックの2/15は5桁なので5桁になる確率が高いはずである。が、
不思議なことに、表示されるポートは何度ロードしても4桁の、なんならポート一覧で確認できる最初のブロックのポートであった。
なんなら、curlで16回くらい連続でリクエストを送るとこれらのポートを順番に使い果たした後、やっぱりタイムアウトするようになった。
1 |
curl v4.ipaddr.ga/all.json |
なるほど、問題はOpenWRTでもみた「最初のport setしか使用できていない」ということである。なお、OpenWRTのほうは今は治っているとどこかで読んだが、現在運用していないので詳しくは把握していない。
当然ながらCMANなどの同様にアクセス元ポートが確認できるようなツールでも同様の事象が確認できる3。
何はともあれ、 NSD-G1000T のファームの問題でありそうということはほぼ確定した。
なお、ほかの(ZTE製などの)ルーターにおいては知る限りは同事象は起こっていなさそうである。信頼のソニー製とは
ちなみに、NATテーブルはリモートのIPアドレスごとにきちんと分かれているようで、ホストAにつながらなくなってもその時点でBにつながらなくなったりはしない。というかそうでなければ一回枯渇するだけで全滅になってしまう。まあ同ホストに接続する端末が複数あったら共倒れになるし即死率があがることに違いはない。(これはポートセービングNATと呼ばれる)
問い合わせる
判明した症状と挙動をもとに数日間…では終わらない問い合わせタイムが始まった。
前述の通り問い合わせを行っているのは自分ではないため概要のみ記載する。
MAP-E 化は取り消せない
まず、MAP-E化はすべての加入者を対象に順次行っているため従来のIPIP(IPoE?)へ戻すことはできない、という回答だった。最初の頃は問い合わせれば戻せたようだが、現在は基本的に掛け合ってもらえなくなっているらしい。
エラーログが確認できたので交換
長いやり取りの末、やっと調査をしてくれるという。見てもらうと NSD-G1000T にエラーログが確認できたらしい。ただの個体初期不良の可能性も考慮して新しいルータに交換することになった。私は無駄だと思うんだけどね。
数日後、NSD-G1000T がおくられてきて交換を行った。設定を全部やり直しなので地味に面倒。おもしろいことに、同じIPv4アドレスになる少しずれたIPv6アドレスが振ってきた。まあMAP-Eで200以上の回線で1つのアドレスを共用するので当然かもしれないが4。
問題は、なにも解決しなかった。ただただ面倒だっただけである。
なお、同様の事例がほかにもあるかも当然確認したが、この時点では特にないとの回答だった。人々あまり気にしてない…?5
仕様なんじゃないですかね
交換しても解決しなかった。MAP-EのCE側実装のバグであることは明らかなのでせめてそれが改修されるか、どうせすぐに対応できないのであればIPoEに戻すよう訴えていたのだが戻すことはできないとの一点張り。ましてやサポートから出た言葉は「すべてのサイトを閲覧できるとは言っていない」「(そのポートセットしか使われないのは)(NSD-G1000T の)仕様なんじゃないですかね」といった旨とのこと。バグとして認めてすらいないのか。。。?
消費生活センターを挟むことに
クレーマーっぽいことを続けていても埒が明かない、改善しないようであれば解約も視野に入れて問題ないので公的機関を交えて話を進めることになった。
「MAP-Eはスマートライフプランには必須なのではずせない」といった旨の言葉も出てきたらしいが、そもそもそんなのどこにも書いてないし聞いてない。かなり面倒なやり取りが数日続いた結果、IPoEへ戻すという方向で話を収められたらしい。果たして、これで問題は収拾がつくのか。。。
IPv6が使えなくなることがある
上記の件とは全くの別件なのだが、 NSD-G1000T のDHCPv6を使用しているとIPv6でインターネットに出られなくなる事象が発生している。
具体的な発声条件はわかっていないが、IPv6アドレスを持っているにもかかわらずルーティング情報(デフォゲ)を失ってしまってIPv6で外に出られなくなる。スマホやノートPCのような無線機器で発生することが多いのだが、必ずしもそういうわけでもないのでおそらくDHCPv6になんらかの問題があるのかと思われる。これは5chでもちらほら同様の報告が以前から見られた。ルートが手動で設定できるのであればそれによって対処できるかもしれない。
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/isp/1707699716/0272
当初の問題において「IPv6でアクセスできるサイトなら問題が起こらない」と言い張りたかったところだったのに、そもそもIPv6が使えずに結局v4を使用するケースが発生し元も子もなくなった。やっぱりレンタルルーターのDHCP周りは信用してはいけないのか…
まとめ
NURO の ソニー製を謳うルーター NSD-G1000T にはMAP-Eの実装に重大な欠陥があった。かなりのコストをかけなんとか改善のめどがついたが、おそらく今これに交換したりするとこの問題を踏みかねない。インターネットが使えたものじゃなくなり仕事にも支障きたすので早急にこの問題は解決していただきたい。
まさか回線品質とは微妙に違う部分でこのような顕著な品質低下が起こることになるとは思ってもみなかった。
おまけ
追加情報のコーナー
MAP-EになるとVPNが使えなくなるって聞いたんだけど
別にMAP-EになったからといってVPNが使えなくなるわけではない。S2S VPNみたいなのは一旦おいて、たとえば会社のVPNにつなぎに行く、みたいなのでは普通はMAP-Eでも問題なく行えるはずである。必ずしもそういうわけではなく、仕組みによってはトンネルをはれない可能性は当然あるが、手元でも L2TP/IPSec, OpenVPN, Cisco AnyConnect, WireGuardといった主要なクライアントVPNは問題なく疎通が行えることが確認できている。ブラウザのProxyとして振る舞うVPNサービス(VPNとは呼びたくない)がポート使い果たして死ぬケースは見られたが…。
WindowsでL2TP/IPSecが利用できない場合、NATトラバーサルが有効になっていない可能性がある。
2.4.8. L2TP/IPsec(L2TPv2)利用時のWindows10 NATトラバーサルの設定 — WAかんたん設定ガイド ドキュメント
NAT-T デバイスの背後に L2TP/IPsec サーバーを構成する – Windows Server | Microsoft Learn
(が、これが必要なのはサーバー側もNAT裏にある場合であり、また同条件でも該当しないケースがあった気がするのでよくわからない。とりあえず有効化したことによってつながらなくなることはない。)
レンタルルーターを使用しない方法はないの?
個人向けのNURO光には原則その手段はないと聞いている。
法人契約してNUROアクセスを契約すればONUをブリッジモードとして使用できるし、固定IPや帯域保証、SLAもついてきてヤマハルーター等の設定ガイドも用意されている。2万円~。なお資料見る限り2G契約だと1000BASE-Tしかなさそう。
追記:その後
その後、とある日の昼頃にルーターの再起動がかかり、従来のアドレス帯が配られるようになりMAP-Eに起因する問題は解消した。当然ながらUPnPやDMZ、ポートマッピングの設定も利用可能になっている。
出かけていたためまだあまり確認できていないものの、スループットやパケロスなどについても特に気になる問題はみられずわりと満足できる状況になっていると思われる。
見ていたところ、この件で解約を検討されている方もちらほらおられるようであった。まあ当然であろう。
NUROとしてもさすがにこの問題については認識しているはずで、腰も低くなっていたようであったが、そもそも複数の声が上がらない限り対応が期待できないことはこれに限らずよくある話ではあるので面倒ではあるもののその手間を惜しまないことは健全化への第一歩であるかとも思っている。また、消費者センターを通すことの有用性は有名な話ではあるが、面倒ではあるものの交渉材料として有効であることが再確認できた。仮に解約のみを選択肢とするにしても、契約状況によってはそこで発生する金銭負担は少なくないことが多いが、ある程度抑えられることが期待できる(互いにどのような提案を出すか次第ではあるが、力になってくれるだろう)。
……とはいえ、知識のない人が「なんか特定のゲームが接続エラーを起こす」「大概のページはみれるけど見れないサイトがある」なんて状況になったとしても原因なんてわからないだろうし、サポートが頓珍漢な回答しても信じるしかないし無茶な話かとは思う。うーん。。。
なお、FWの改修については期待できそうだがいつ頃になることやら……
- 実際にはSercomm製のカスタムOEMだかODMだかといわれている ↩︎
- 後でTwitterで指摘されていて思い出したが4年前、v6プラス+OpenWRTで同様の事象があった際にはニチバンベンチがあった。偶然にも同じホスティングサービスを使用していたらしい。もちろん、ニチバンベンチは今回も有効だった。 ↩︎
- なお、https://ifconfig.io/ なども同様にIPアドレスとポートを表示するように一見見えるが、このポートは大嘘である。おそらくCDNを挟むようにした際に、実ポートの取得ができなくなっている。 ↩︎
- ちなみに各アドレスをGeoIPのDBでみてみると、それぞれ遠すぎない地点の住所になっているようであった。わりとちゃんと地域ごとに設定されているのが分かる。 ↩︎
- 今月後半になってやっとちらほら野良報告を見かけるようになってきた気がする ↩︎
ちなみに以下のL3スイッチを調達した。怪しい中華スイッチで、期待していた機能は使用できなかったため実質ただのL2スイッチ化してしまっているが性能には現状申し分ない。
こちらも全く同じ状況でNSD G1000にONU交換後かりです。サポートに連絡しても全く同じ状況です。解約して別の光に変更する予定です。
同じです。もとのONUに変更もできないなんて理不尽ですね。一部のオンラインゲームができなくなりました。
通りすがり失礼します。
自分もONUを交換してNSD-G1000Tにしたらメインで遊んでるDead by Daylightというゲームがログインすら出来なくなりました。
回線を変更しようか検討中です泣
通りすがりです。私もNSDを新しいのに変更したら、DBDが初期化エラーで起動できなくなり困っています…
同じくです。NURO光のNSD-G1000Tを使用し始めてから、
特定のサイトやアプリが使えない状況があります。
技術的なことはよく分かっていない素人ですが、我が家はサポートに問い合わせし、MAP-E方式からデュアルスタック方式(従来方式)に変更してもらい、一部アプリでの通信が不安定な状況は、現状改善されています。
NURO光の公式サイトにIPv6についての記載がありましたので、貼っておきます。
https://www.nuro.jp/ipv6.html
補足: 当該のページは4月上旬にサイレントで現在の内容に変更されていますが、某所でもこのページへまともな案内すらないこと合わせて問題視されています。
https://twitter.com/hnle0/status/1778036425898037474
(ところで本文編集するきりょくがないのでここで触れますがFWアップデートが来ているそうです。何か進展あるんでしょうか……)
私も同じように非常に理不尽な対応をされました。ポートの解放不可、vpnに接続できなくなるなど、インターネット利用者にとって死活問題なのに、スマートライフの広告ページには一切説明等がありません。(2024年6月1日現在)チャットで問い合わせたのですが、最後まで「ご理解ください」で通され、どうにもなりませんでした。さすがにこの対応はひどいと思います。なので、私も本日、東京都の総合消費生活センターに相談しました。結局泣き寝入りするしかないと思いますが、、、恐らく良い結果は望めないと思います。。。
通りすがり失礼します
マンションでnuroが使えるようになり、月額費用が三分の二位になるので、ソフバン光から切り替えてNSD-G1000Tにしたら、メインで遊んでるDead by Daylightがログインすら出来なくなりました。
(DBDサポートからはIPv6非対応の回答あり)まだ並行稼働中のソフバン光を継続する気持ちでほぼ固まってます。
僕も同じような経験をしましが、 どうしてNURO側(SONY)は理不尽な対応しかしない理由がわかりました。 MAP-Eなどの記載はスマートライフホームページやNSD-G1000T機器説明書にも一切ありません。でも、SONY側はあの手この手で話を替え、非を一切認めません。 僕の場合、最後の最後まで、スマートライフホームページ記載のおかしな点に関する返答は一切いただけませんでした。 その理由は、一度でも非を認め、返金対応すると、SNSなどでそのような情報が全国に広がり同じような内容で困っている消費者から返金の問合せが来てしまい多額な損失が生じるため、理不尽な対応でつき通しているそうです。 要するに、スマートライフで損害を被った消費者などどうでもよく、自分たちの都合を最優先としているのです。それを証拠に、大人気ないほどスマートライフホームページに関するおかしな点について触れません。まったく話にならないため、地元の消費生活センターに相談しましたが、担当の方たちもお手上げ状態で、経済産業省など、国からの指示がないと、NURO側に法的な措置ができないとのことです。 結局、消費者が泣き寝入りしなければなりませんでした。 非常に残念で仕方がありません。ここまでの理不尽な対応は生まれて初めての経験で、非常に困惑しております。見る人が見たら、誰が見てもおかしな話なのに。さすが大企業です。これが「騙される」ということなのかとヘドがでるほど痛感しました。
ダメ元でチャットボットに他のルーター使いたい、と言ったら以下の回答来ました。
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NURO 光のサービスでは、基本的に当社から貸与される一体型サービスルーター(例:NSD-G1000T)を使用することが推奨されています。ただし、お客様が市販のルーターを使用したい場合は、以下の手順で接続することが可能です。
コメント失礼します。
私も同じような症状を経験しています。
結論から言いますと、他の光回線+他のプロバイダーの市販ルーターでも、全く同じ問題が発生します。
私は@TCOMひかりでMAP-E(v6プラス)を使用しています。
ルーターにはSynologyのRT2600acを使っています。
私もIPv6接続は安定していますが、IPv4専用サイトへの接続が不安定になる症状がありました。
もちろんPPPoEではなく、正しくIPv4 over IPv6でした。
DNSをIPv6に変更したり、Wiresharkでパケットをキャプチャしても、原因を突き止めることはできませんでした。
ただし、IPv6をサポートする商用OpenVPNサービスを使用した結果(proto udp6)、少しマシになって、ポート数不足によるものではないかと考えるようになりました。
この記事で分かりましたニッチバンベンチも、VPNを使わなければ通らない状態でした。
また、https://v4.ipaddr.ga/のポート確認でも、私が使用可能なポートの中で最も低いところ(7936-7951)の間でのみ割り当てられていました。
他の回線で他のルーターを使用しているにもかかわらず、このように症状が似ていることから、JPIXでMAP-Eプロトコルの実装に何かバグがあるのではないかと少し疑っています。