ずっとドコモ割プラスは結局どうなのか

とりあえず書き留めておこうと思います。

NTTドコモ 長期契約者の優遇強化へ | NHKニュースっていうニュースをみてすこし期待してたんですが実態はすこし違ったもののようでした。

ドコモがdポイントクラブのリニューアルと「ずっとドコモ割プラス」を発表

まず、10/18にdポイントクラブのリニューアルが発表されました。具体的にはステージの決定方法が変わり、そのステージがずっとドコモ割に影響するようになる、とのことでした。

また、従来はずっとドコモ割はパケットパック、シェアパックの価格からの割引という形でしたが、これの選択しとしてdポイントとしての還元というオプションが追加されます。

なお、dポイントのリニューアルは2018年5月からとのこと。

参考: 報道発表資料 : 「dポイントクラブ」をリニューアルし、「ずっとドコモ割プラス」を特典に追加 | お知らせ | NTTドコモ

ベースとなる還元額は基本的に変わらない

ずっとドコモ割は現在、4年以上、8年以上、10年以上、15年以上の4段階に対して割引が設定されていました。(アーカイブ)

 

従来の割引率
Uシェアパック100 Uシェアパック50 Uシェアパック30 シェアパック15 シェアパック10 シェアパック5
4年以上 1000 800 600 600 400 100
8年以上 1200 1000 800 800 600 400
10年以上 1800 1200 1000 1000 800 600
15年以上 2500 1800 1200 1200 1000 800
ウルトラLL ウルトラL Mパック Sパック
4年以上 200 100 100
8年以上 400 200 200
10年以上 600 600 600
15年以上 800 800 800 600

 

そして、今回これらの継続契約年数、あるいは6ヶ月のステージ判定期間(6~11月、12~5月)dポイント獲得数のいずれかをベースにステージが決定するようdポイントクラブが新しくなります。

ステージ 継続契約年数 6ヶ月のdポイント獲得
プラチナ 15年以上 10,000pt~
4th 10年以上 3,000pt~
3th 8年以上 1,800pt~
2nd 4年以上 600pt~
1st それ未満 それ未満

これらのランクに応じてずっとドコモ割の割引額が設定されるようになります。なお、従来存在していたゴールドステージに対応するものは存在しないようです。流石に10,000ptも貯めてゴールドステージに到達してた人、そんなに居なかったんじゃないでしょうか。(といっても手元にdポイントそれだけあるんですが……)

従来のポイントシステムでは継続年数やカード保有状況でステージが変わっていたもののゴールド(とまあプラチナ)以外ほとんど受けれる恩恵の差にときめくものが無かったのですが、今回からはどうなるんでしょうか。

上記の表の継続契約年数を新しいずっとドコモ割プラスの還元率(割引額)に当てはめると以下のよう。

 

あたらしい割引率
ステージ 契約年数 Uシェアパック100 Uシェアパック50 Uシェアパック30 シェアパック15 シェアパック10 シェアパック5
2nd 4年以上 1000 800 600 600 400 100
3rd 8年以上 1200 1000 800 800 600 400
4th 10年以上 1800 1200 1000 1000 800 600
プラチナ 15年以上 2500 1800 1200 1200 1000 800
ステージ 契約年数 ウルトラLL ウルトラL Mパック Sパック ケータイパック
2nd 4年以上 200 100 100
3rd 8年以上 400 200 200
4th 10年以上 600 600 600
プラチナ 15年以上 800 800 800 600 最大300

 

見て分かる通り、ほとんど違いがありません。というか実質コピペです。ケータイパック増えたけど。

継続利用年数がさほど長くないけどdポイント溜めてるって人にはわりと恩恵の受けれる変更かもしれませんが、私のように10年以上継続利用しているユーザーにはほとんど嬉しいことがありません。「長期契約者の優遇強化へ」なんて意味わからないです。

dポイントとして還元する選択肢が登場

今回おおきく報道された目玉として上記ずっとドコモ割プラスの特典を割引のかわりにdポイントとして受け取ることが出来るようになります。

dポイントとして受け取る場合、上記還元率よりも1.2倍実質約1.12倍1の額相当のポイントが還元されます。もちろん、現在利用料金1000円につき10ポイント還元されているdポイントとはまた別に、です。
(dカードGOLDに紐付けられている回線は1000円につき100pt)

ただし、ずっとドコモ割プラスのポイント還元はdポイント(期間・用途限定)、使用期限2年間(24ヶ月)です。

ちょっとクセのあるポイントではあります。

ドコモ料金の支払いに使えないポイント

今回付与されると発表された「dポイント(期間・用途限定)」は携帯料金の支払いに当てることは出来ません2

ドコモショップやローソン、マクドナルド等のdポイント加盟店での支払いやdマーケット等では使用可能なので使えるところでさっさとつかってしまえるならばトータルとしておトクと考えることは出来るのですが、期限付きポイントなので油断しているとすぐに切らしてしまう厄介なポイントでもあります。

もし、そうなってしまえば単にケータイ料金が従来より高くなっただけです……わけがわからないよ。

実際に、これまでキャンペーン等でこの期間限定ポイントを獲得することは多々ありましたが、何度も使いそこねたことがありました。既に数千ptは損してそう……

(ちなみに無駄にしない個人的な方法はちょくちょくローソンで買い物時に使っていくこと。一度期限ギリギリにローソンに駆け込んで2000円分くらい買ったこともあるけど本末転倒感……)

クーポンのリニューアル

dポイントクラブのステージ構成がリニューアルされるのに合わせて会員クーポンが新しくなるようです。詳細は発表されてませんが多分ほとんど何も変わらないと思われ。

現状

クーポン 利用条件
dポイントクラブクーポン dポイントクラブ会員(全ステージ)
スペシャルクーポン ブロンズステージ以上
プレミアムクーポン シルバー・ゴールドステージ

新dポイント

クーポン 利用条件
dポイントクラブクーポン dポイントクラブ会員(全ステージ)
スペシャルクーポン 4th以上
プラチナクーポン プラチナ

ところで従来はdカードゴールド会員なら問答無用でプレミアムクーポンが使えてたのですが使えなくなるのでしょうか、そもそも抽選制だったりしてアレなんですが。

まとめ:結局どうなのか

今回の発表分、「長期契約者の優遇強化へ」は大嘘で、長期契約でなくてもdポイントこつこつ貯めてる(dポイント加盟店舗をよく使ってる)人が得するリニューアルです。

ドコモも報道発表資料で

ご利用年数が短くても、dポイントの獲得数が多いお客さまは「ずっとドコモ割プラス」が適用されるなど、たくさんご利用のお客さまにとっても、よりお得を実感していただけるようになります。

としています。

また、ずっとドコモ割プラスの還元をdポイントとして受け取った場合得られるのは期間限定ポイントです(携帯料金決済には使えません)。普段からコツコツdポイントを消化できてる人、消化できる人は選択すると還元率は上がりお得になるかもしれません。ただし、もちろんポイント使用分に対してはポイントはつかない、ポイント貯めて成り上がってる人は……(いうて数ptだけど)。

今回悪化したと思われるのはdカードGOLD以外で利用料金の10%ポイント還元が受けられなくなった、dカードGOLDでのdポイントクラブ特典が減った、という当たりですがおそらく対象となる人、活用してた人は少なかったであろうのでさほど問題ではなさそうです。その他は全体的に変化なし or お得に、です。

以上。

追記:ベーシックパックが発表されました

なんか同時期から(ちょっと遅れて?)使えるようになる新しいパケットパックが発表されました。従来プラントの比較とかをまとめてます。シンプルでも使える……!!(安くない)

ドコモのベーシックパックと従来パックの価格比較


  1. ずっとドコモ割プラス(料金割引)の場合は合算課税対象(内税ではない)としての割引のため実際には1.08の割引額が適用されることになりますが、ポイント還元の場合は単純に1.2でしかないようなので優良誤認の可能性が指摘されています https://twitter.com/masakichi22/status/991297396528173057 
  2. ポイントをご利用いただけるサービスについて 

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